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  • 御講有 日開上人が来館くださいました。

     今日は、「坂本龍馬と仏教展」を本門佛立宗の最高指導者である講有・山内日開上人が来館くださり、ご紹介説明をさせていただきました。約20分ほどでしたが、じっくりとご覧いただきました。
     
    はじめに広報局澤田局長からこれまでの来館者数について報告させていただきました。約20日間で650名、
    うち4分の3が宗外一般の方の来館であること。25日には160人の来館があったことなどをお伝えしました。本門佛立宗のご信者でないという方が多く、仏教や佛立宗に触れ、知っていただいていることに好感をもってくださっていました。

     受付カウンターでは、陳列されている「仏教徒 坂本龍馬」を手にされ、「この本が今回の土台やね」と。そしてガラスケースをご覧になり、海外教区でそれぞれの特色をもって制作されたグッズを販売し、海外教区の支援とさせていただいていることを説明させていただきました。こちらもはじめてご覧下さったようで感心してご覧にくださいました。

    そしていよいよ内容へ。1章「龍馬の偉業」では、薩長同盟の裏書きをじっくりとご覧くださいました。

     2章「暗殺」では、屏風、掛軸をご覧いただき、ご自身も「20年ほど前に坂本龍馬記念館に行って実物をみたもんだ」とおっしゃっていました。
     「誰が龍馬を暗殺したのか」というパネルもご覧になり、「ミステリー風にしています」とお伝えすると「ほお、なるほどな」と楽しげに笑って、3章に移ってくださいました。

     3章「龍馬の復活」では、「汗血千里の駒」、「竜馬がゆく」とご覧いただき、龍馬の死後から復活する過程には様々な意図があったと考えていいのではないかと説明。「皇后の御瑞夢」の新聞をご覧くださりました。

     4章では、閑愁録をご覧になり、特に朗読は途中からですが、映像の内容を原文をご覧になりがながら最後まで聞いてくださりました。

     そして、次の5章「長松清風との接点」に至って二人の等身大の立ち姿をご覧になると

    「開導聖人も当時としては大柄な御方。(この二人の姿を見ると)開導聖人は、(龍馬の)この写真をご存じではなかったと思うけど、立ち姿が非常によく似ていて通じるものがある。開導聖人は、この閑愁録を手にとられて堕落した僧侶を批判していることなどに感銘を受けて(ご指南に)書き残された。偶然ではない必然、以心伝心というのを感じるなぁ。」

    さらに「(閑愁録で)いっているのは、当時の僧侶への批判や。
    今はどうや。今の教務にも当てはまる。教務の改良、改革が必要や。」と厳しいお言葉をいただきました。

    勝海舟、山岡鉄舟の御題目をご覧になった時は「ほお」
    と感嘆されて、「日蓮宗の様式と開導聖人の様式と大きく違う。日蓮宗では開導聖人の御本尊を認めておらず、一時は交流していなかったくらいや。(勝海舟の様式は)これか」と感想をくださいました。

    開導聖人御直筆の屏風は圧巻でご覧いただきました。実は開館中、この屏風に魅力、開導聖人の書の力を象徴するようなエピソードがありました。
    それは、以前、前を通りかかった男性がポスターを見ながら「おれは坊主は金儲けしかしていない思ってる。偽善や」という内容のことをボランティアスタッフの方に話していたそうです。そこでボランティアの方も「そういう僧侶も残念ながらいるかもしれませんが、本当はそうじゃないんです。一度展示をみてください。」とお勧めをして、一緒に展示を説明しながら回ってくださりました。

    そして最後に開導聖人の屏風の前に立った時、男性はじっと屏風を見据えながら「こんな字を書く人物にニセモノはいない。本物ですね。」といって帰って行かれたそうです。
    開導聖人の書を見て、そこから伝わる息づかいや力強さを感じ、僧侶の中にも本物がいるんだと、来館前よりも少し見方を変えてもらって帰っていただくことができた、ということがありました。このお話を講有上人にすると非常に喜んでくださりました。

     ご覧いただいた最後に「(坂本龍馬の企画展示は)一般の方も喜んでもらえるだろう」とお言葉をいただきました。

    本来であれば開館直後にご覧いただくべきだったのですが、展示内容の修正やシアタースペースがしっかりできた状態でご覧いただくことができたことはよかったのではないかと思っています。

    かなり緊張もしましたが時には笑顔で、時には真剣に、教務(僧侶)に対しては厳しいお言葉もいただきました。御講有上人には、激務の中、貴重なお時間をいただき言葉もありません。いただいた言葉をしっかりと胸に刻んで今後の運営に活かしていきたいと思います。

    説明しながらの撮影で、こんな写真しか撮ることができませんでした(涙)すみませんでした。

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