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- 2014.03.11ミュージアムのひとしずく
京都佛立ミュージアムのブログを
ご覧の皆さま、こんにちは。ミュージアムスタッフのあっこです。3年前の14時46分、未曾有の大災害が日本を襲いました。死者・行方不明者は2万人以上、死者の死因でもっとも多かったものは溺死でした。大きな揺れの後に沿岸部から押し寄せる波。家や田畑や大切なものを次々と巻き込んで真っ黒い大きな壁のようなものが住民たちを襲いました。今日であれから3年。TVや新聞をはじめとするメディアもさまざまな角度から報道しています。私たちはこの「東日本大震災」をどのように受け止め、関わっているでしょうか。対岸の火事ではありません。今もなお26万世帯の方々が避難され、ふるさとの復興に尽力されています。東日本大震災の際に福島第一原発で発生した事故は地球上のすべての生物に影響し、今や世界がその後の動向に注目しています。自分一人で解決できるような問題とはとても思えません。あまりに大きな試練に目を背けたくなります。現在ミュージアムで紹介している「ハチドリのひとしずく」というお話に出てくるクリキンディも、燃え盛る炎を前に、一瞬、ためらいを感じたかもしれません。しかし、彼は小さなくちばしで少しずつ水をすくっては山火事の中へ戻っていきました。私たち京都佛立ミュージアムで行っている「ハチドリのひとしずく展」はクリキンディのひとしずくのように東日本大震災という大火に対して、あまりに微力です。でも、あきらめてはいられません。一人でも多くの方にこの展示をご覧いただき、少しでも前へ、前へ進めるよう忘れず、あきらめず、何とか思いが伝わるように動くことしかできません。ぜひ「ハチドリのひとしずく展」へ足をお運びください。