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  • 中国新聞様の取材

     今日は、わざわざ中国新聞の記者の方が、京都佛立ミュージアムまでお越しくださいました。

     
    時間をかけて、丁寧に取材していただいて、本当に、ありがたく思っています。
     
    広島市に本社のある中国新聞さまに取り上げていただけること、明日から開催される「ヒロシマ・アピール・ポスター展(HIROSHIMA APPEALS POSTERS展)」にとって、これほど有難いことはありません。
     
    ヒロシマ。
     
    その意味。
     
    今日、記者の方から質問をされるたびに、終戦70年に当たって、この企画展を開催させていただく、その重みを、感じていました。
     
    昨年の8月5日、6日、スリランカのみんなと広島を訪れていたことも、決定的なタイミング、絶対的なお導き、ご奉公だったのだと思います。
     
    私たちが浅葉克己先生のオフィスを訪れたのは、広島を訪れた後でした。
     
    当初は、違う企画をお願いしていました。
     
    しかし、浅葉先生から、1つの小さな冊子をいただいた。
     
    それが「HIROSHIMA APPEALS POSTERS」でした。

    衝撃を、受けたのです。

    開導聖人が、アーティストであったから、クリエイターだったから、デザイナーだったから、その1枚1枚に込められた「精魂」を、感じてしまった。
     
    ヒロシマを。
     
    僕は、それを、広島平和記念資料館の販売所で、見ていたのです。
     
    そして、子どもたちにHIROSHIMA APPEALSが描かれたTシャツを、買っていたのだから。
     
    亀倉雄策先生がお話になっていたように、このヒロシマを題材にしたポスターには、日本を代表するアーティストの方々が感じた、「ひとひらの詩情とひとすじのドラマ」があります。
     
    体験談でもなく、お説教でもなく、たった1枚のポスター。
     
    でも、1枚だからこそ、言葉ではないからこそ、脳裏に残る、自分で感じる、考える、消化する、感覚的に、忘れられなくなる。
     
    平和は、戦争からしか、学べない。
     
    第1回目の作品は亀倉先生によるものです。
     
    私は、何の解説もなく、説明もなく、ただ、じっと、このポスターを見て、恐怖を覚えました。
     
    天国が地獄になる瞬間ー。
     
    まず、それを、感じました。
     
    蝶が、燃えている。
     
    蝶の羽に、火がついて、燃えている。
     
    堕ちてゆく。
     
    蝶が飛んでいるのは、のどかな、何とも穏やかな、素敵な場所ではないですか。
     
    まるで天国(仏教的な言い方ではないけれど、直感的な表現です)。
     
    それが、一瞬にして、地獄に変わったということ。
     
    蝶なんて、一番小さくて、弱いでしょう。
     
    蝶の羽なんて、薄くて、細くて、一度火がついたら、ほんの数秒で燃え尽きてしまうはずです。
     
    それが、燃えているのだから、まさに、天国が地獄に変わる、その瞬間を捉えていると思ったのです。
     
    怖い。
     
    おぞましい。
     
    この光景が、論理ではなくて、説明ではなくて、心に焼き付くのです。
     
    ポスターの並んだミュージアム、まさに圧巻でした。
     
    これほどのテーマ、これほどの方々の作品を、私たちが展示していいのだろうかと、つくづく、有難く、つくづく、光栄に思いました。
     
    一人でも多くの方に、見ていただきたいと思います。
     
    本物は、すごい存在感です。
     
    光彩、はんぱないです。
     
    1日かかります。
     
    2日間くらい、見続けていたいくらい。
     
    ずっと、ずっと、展示作業を続けてくださっている皆さまに、感謝しかありません。
     
    いま、慌ただしく、また横浜に戻っています。
     
    それでも、記者の方とお話をしていて、私自身も、巨大な意味を、巨大な意志を、再確認すること、整理することが出来て、有難かったです。
     
    感謝です。
     
    本当に、ありがとうございました。
     
    いよいよ、明日からです。
     
    (マダジュンビハオワッテイナイケド)
     
    (マニアウノカシンパイダケド)
     
    すいません、お先に失礼して。
     
    ありがとうございます。

    【長松館長ブログ転載】

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