2021.11.28仏教思想研究家 植木雅俊 第2回特別講演会のお知らせ京都佛立ミュージアム
『思想としての法華経展』
仏教思想研究家 植木雅俊 第2回特別講演会
2021年11月28日(日)14時~(要予約)
京都佛立ミュージアム 3Fホールにて
京都佛立ミュージアムでは、『思想としての法華経展』の開催を記念して、7月11日に展示監修の仏教思想研究家・植木雅俊先生の特別講演会を開催いたしました。その講演会が好評で、さらなる深いお話を望む有り難いお声をいただいたため、このたび第2回特別講演会を開催させていただきます。
植木雅俊先生は肩書を「仏教思想研究家」とされていますが、若くから仏教学や宗教学を学んで来られたわけではなく、もともとは大学で物理学を専攻してこられたお方です。しかしだからこそ、仏教だけを学んできた人の視点とは違い、仏教の一つ一つの教えに対して「それはなぜなのか?」と問い続ける視点から、明瞭な文体で分かりやすく執筆をされます。そのような背景があって、そもそも本は売れない、さらに宗教書はもっと売れない出版業界の中で、屈指の「売れる仏教書」を書かれる研究家なのです。
その植木先生が従来の漢訳版『法華経』ではなく、サンスクリット原典から画期的な現代語訳を成し遂げたのが『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、2008年)。さらにそこから共存と融和を希求する思想に込められた『法華経』の今日的な意義を問うたのが『思想としての法華経』(岩波書店)。7月16日には、日蓮聖人の手紙に現代語訳と解説をつけた『日蓮の手紙ビギナーズ 日本の思想』(角川ソフィア文庫)を出版されました。
そんな植木先生に、今回は「原始仏教」・「法華経」・「日蓮」に一貫するもの、についてお話しいただく予定です。
第1回講演会とは少し違う切り口からの講演になりますので、第1回を聴講された方も、もちろん初めての聴講になる方も、ぜひご参加ください。
11月28日は奇しくも植木先生が恩師と仰ぐ中村元先生ご誕生の日。綿々と続く仏教思想の研究、そしてそこに新たな光を当てた植木先生のアイデアを学ばせていただきます。
植木雅俊
1951(昭和26)年、長崎県生まれ。仏教思想研究家。九州大学大学院理学研究科修士課程修了(理学修士)、東洋大学大学院文学研究科 博士後期課程中退(文学修士)、91年から東方学院で中村元氏のもとでインド思想・仏教思想論、サンスクリット語を学ぶ。2002年、お茶の水女子大学で人文科学博士号を取得(男性初)。『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、2008年)で毎日出版文化賞を受賞。日本ペンクラブ会員、日本印度学仏教学会会員、仏教思想学会会員、比較思想学会会員
思想としての法華経展
監修:仏教思想研究家 植木雅俊
期間: 令和3年7月10日(土)~令和4年2月16日(水)
京都佛立ミュージアム 入館無料
平日 10時−16時
土日祝 10時−17時
休館 月曜日(※但し、月曜日が祝祭日及び25日のときは開館、翌日代休。)
入場料:無料 どなたでも自由にご観覧ください。
場所:京都市上京区御前通一条上ル東竪町110
TEL:075-288-3344
URL:http://www.hbsmuseum.jp
主催:京都佛立ミュージアム 協賛:本門佛立宗
後援:京都府/京都府教育委員会/京都市/京都市教育委員会/京都新聞/KBS 京都/エフエム京都/NHK文化センター京都教室
協力:KADOKAWA/日蓮宗宗務院/日蓮宗妙傳寺/日蓮宗蓮永寺/林風舎/宮澤家/石川県七尾美術館/お茶の水女子大学/アバヤギリ・ミュージアム/佛立研究所/本門佛立宗スリランカ教区/本門佛立宗インド教区/妙深寺/妙福寺/長松寺/ほか(順不同・申請中を含む)
特別展示物
長谷川等伯筆 法華経「絵曼荼羅」(精密複製) 日蓮宗 妙傳寺 蔵
長谷川等伯筆 「善女龍王図」(精密複製) 石川県七尾美術館 蔵
勝海舟「南無妙法蓮華経」(精密複製) 日蓮宗 蓮永寺 蔵
宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」(精密複製) 林風舎 蔵
宮沢賢治の遺言によって出版された「国訳妙法蓮華経」