水指(みずさし)とは茶道具のひとつで、点茶の際、茶釜に水を足したり、水で茶碗や茶筅をすすぐため、蓄えておく水器である。 清風の祖父・大路延貞(のぶさだ)は、神祇伯白川家に内人(うちびと)として仕えて大路信濃と称し、茶道、歌道、書画に通じていた。清風もこの大路家の文化人の血を承(う)けていたのである。