清水 六兵衛(きよみず ろくべえ)は、江戸時代中期以来の清水焼陶工の名跡で、この伊羅保茶碗は初代六兵衛のもの。寛延年間に京に出て清水焼の海老屋清兵衛に師事し、1771年(明和8年)独立して五条坂建仁寺町に窯を開き、名を六兵衛と改めた。妙法院宮の御庭焼に黒楽茶碗を供して六目印を受け、天竜寺の桂洲和尚より六角内に清字の印を受けた。